世界中から観光客やビジネス客が押し寄せるシンガポール。シンガポールの人気の理由のひとつは、世界一利用しやすい空港とも呼ばれるチャンギ国際空港にもあるといえるでしょう。観光だけでなく経済面でも注目されている先進国シンガポール。そんなシンガポールの基本情報をご紹介します。
シンガポールの概要

マレーシアの南に位置する島シンガポールは、国土面積は721.5km²と、東京23区(619km²)よりも少し大きいくらいの都市国家です。とても小さな国なので、西の端から東の端までの距離は車で1時間ほど。観光名所を1日で複数回るということも無理じゃありません。
■正式国名
シンガポール共和国【The Republic of Singapore】
■人口
約570.4万人(2019)
■首都

シンガポールは国全体でひとつの都市なので、首都といった区別分けがされてないよ。なので、シンガポールの首都はないとも言えるし、シンガポールとも言えるんだ。
人種・民族
お隣のマレーシアと同じく多民族国家であるシンガポール。マレーシア同様に、民族構成は大きく中国系、マレー系、インド系に分けられます。しかし、各民族の割合はマレーシアとは異なり、中国系74%、マレー系13%、インド系9%と中国系が大半を占めているのが特徴です。(残り4%は、その他の民族)
宗教
多民族国家のシンガポールは、宗教もさまざまです。国教は定めておらず、仏教やキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教といった宗教が信仰されています。
言語
公用語は英語、中国語、マレー語、タミール語の4つです。国語はマレー語とされていますが、マレー系シンガポール人以外でマレー語を流暢に話すことができる人はほとんどいません。
国民の大半が中国系で占められているとあって、街中では主に英語と中国語が飛び交っています。

マレー語が国語とは意外だな。シンガポール人の友達でマレー語話せるという人の話は聞いたことがないよ。

そうだよね。でも、国家や軍隊の号令なんかはマレー語らしいよ。あと、公共の乗り物に乗ると、マレー語表記もちゃんとあるし。
通貨
通貨単位は、シンガポール・ドル(S$)。(2020年5月29日現在1シンガポール・ドル=約76円)
補助単位は、シンガポール・セント(S¢)。100セント=1シンガポール・ドルです。
両替は、どこでできる?
日本でも空港や銀行で両替をすることはできますが、一番お得に両替できるのはシンガポールの街中の両替所です。

でも、空港から街中に行くまではお金が必要だから、少額は空港で両替しておく必要があるかな。

そうだよね。滞在期間も短く、そんなに現金を使う予定がない人は、空港で全部替えちゃってもいいかも。
チップの習慣
基本的にチップの習慣はありません。とはいえ、渡したらいけないということでもないので、満足のいくサービスを受けたときに渡すと喜ばれるでしょう。
レストランやタクシーでは、請求書にサービス料10%が含まれています。
シンガポールの物価

東南アジアの国の多くは日本と比べて物価が安いですが、先進国シンガポールの物価は高いです。ホテルやカフェ、レストランで食事をすると、日本以上の料金を取られることも少なくありません。
とはいえ、食事は地元の人の多くが利用しているホーカーセンター(屋台)で食事をするなどすれば、出費を抑えることはできます。
日本との時差
日本との時差は、-1時間。日本よりもシンガポールが1時間遅いだけなので、旅行中に時差ボケで悩まされることはありません。(例:日本が朝10時なら、シンガポールは朝9時)
シンガポールの気候
シンガポールは1年を通して高温多湿で、雨季と乾季とがある熱帯モンスーン気候に属しています。日中は日差しが強く、30℃を超えるほど暑いものの、朝夕は比較的涼しく過ごしやすいのが特徴です。
一般的に雨季は11月~2月、乾季は3月~10月ですが、乾季の時期でもスコールに見舞われることはしばしばあります。とはいえ、何時間も雨がシトシトと降り続くということはあまりなく、まとまった強い雨がザーッと降って、1~2時間後にはカラッと晴れるということがほとんどです。
もしもの時のために、折りたたみ傘などを用意しておくといいでしょう。
公共の乗り物・モール内は寒い
交通の便が発達しているので、シンガポールではMRTやバスなどに乗る機会が多いと思いますが、乗り物内はエアコンがかなり効いているので寒いです。
ショッピングモール内やデパート、レストランなどもエアコンが効いているので、暑いということだけを想定して服装を選ぶと、結構体が冷えてしまいます。上に羽織るものを一枚持って行くか、ストールなどを用意しておくようにおすすめします。
電圧とプラグ
シンガポールの電圧は230V、50ヘルツです。日本の電圧は100Vですから、日本の電化製品をそのまま使う場合は変圧器が必要になります。
コンセントは角型3つ穴のBF(ブリティッシュ・フラット)タイプが一般的で、一部、丸型3つ穴のB3タイプもあります。コンセントの形状が違うため、日本の電化製品を使う場合は変換プラグが必要です。
シンガポールの基本情報 まとめ
多民族国家のシンガポールですが、人口の7割以上を中国系の民族が占めているため、小さなチャイナタウンに来たような気分になるものです。国を挙げて観光に力をいれているので、国全体は美しく整備されており、公共の交通機関を含むさまざまな場所で初めて訪れる外国人でも利用しやすいような工夫がされています。
小さな国ではあるものの、観光スポットは満載。しかも移動にかかる時間が短いため、2~3日の短期間の旅行でも十分に楽しめますよ♪
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