オンライン英会話のレッスンスタイルのひとつがフリートーク。
フリートークレッスンについては、
- いろんなことを講師とおしゃべりできて楽しい
- 実際的な英語が学べるのでおすすめ
といった声が多いですよね。
その一方で「選んで失敗した」という声が多く聞かれるのも事実。
つまり、フリートークのレッスンに満足していない人もいるということです。
そこで、この記事では英語学習者の目線からフリートークレッスンのメリットとデメリットについて解説します。その上で、どんな人にフリートークレッスンが向いているのか、逆に向いていないのかといった点も紹介します。
フリートークレッスンの受講を迷っている方は、この記事を参考に自分に向いているかどうか見極めてみましょう。
オンライン英会話のフリートークレッスンとは?
フリートークレッスンは、英語で「Free Conversation Lesson(フリー・カンバセーション・レッスン)」。教材なしでオンライン英会話のレッスンを受けるスタイルのことをいいます。
教材を使ったレッスンだと、

学校に行っているようでつまらない

興味のない話題について話さないといけないのが苦痛
という声もありますが、フリートークだと教材がないので自由に好きな話題について講師とおしゃべりすることができます。オンライン英会話だからこそ、実現できるレッスンとも言えるでしょう。
多くのオンライン英会話でフリートークは用意されていて、人気のあるところだと「DMM英会話 」「レアジョブ英会話」「ネイティブキャンプ」「hanaso」「QQイングリッシュ」などで受講が可能です。
フリートークにはメリット・デメリットがある
人気のフリートークレッスンですが、メリットもあればデメリットもあります。なので、フリートークレッスンを選んだからといって、すべての人が満足するとは限りません。
レッスンの受講を決める前に、フリートークのメリットとデメリットの両方について知っておきましょう。
そうすることで、フリートークは自分が受けたいと望んでいるレッスンかどうかを見極めることができます。また、フリートークを受講することに決めた場合も、デメリットを改善するためにどんな対策を講じれば良いかを知ることができるはずです。
フリートークの3つのメリット

フリートークの大きなメリットは、次の3つです。
メリット1:自然な英語表現が学べる
テキスト(教材)だと、どうしても書き言葉的な英語表現になってしまいます。そして、だいたいの会話のパターンが決まってしまうというデメリットがあります。
たとえば、「あいさつ」だと教材に書いてある英文はだいたい次のような感じ。
“Hi! How are you?”
“I’m fine, thank you. And you?”
このやり取りも間違いではないですが、実際の会話でこのようなあいさつをやっているかというと、そうじゃないケースのほうが多いです。
「調子どう?」「ごきげんいかが?」に相当する表現として、
“How are you doing?”
“Hey! What’s up?”
といったあいさつがよく用いられます。
返答としては、“I’m fine.”である必要がなく、
“Good.”
“Nothing.”
など、自由な返事が返ってきます。
フリートークを受講すれば、このような日常で使われている自然な英語表現を学ぶことができるというのは、大きなメリットです。
メリット2:コミュニケーションスキルがアップする
教材がないので、教材に書いてあることを読む、教材に書いてある質問に返答するということはありません。
常に講師の質問に自分で考えて答え、講師に対して自分で質問を投げかけなければなりません。
オンライン英会話のフリートークは、講師が一方的に話すというレッスンではないので、会話をするために生徒の側も努力する必要があります。そのため、会話のキャッチボールが続くように頑張るので、コミュニケーションスキルがアップするというのもメリットです。
コミュニケーションスキルがアップすると、英語圏の国に旅行に行ったときでも現地の人と自然と会話できるようになります。また、海外に留学する場合も、すぐに誰とも友達になることができるので現地に馴染みやすいでしょう。
メリット3:楽しく英語を学べる
教材がないので気分が楽ですし、興味のある話題を中心に講師と楽しく会話をしながら英語を学んでいくことができます。近くに外国人の友達がいなくても、オンライン英会話のフリートークで講師と好きなことを話せるので、外国人の友達ができたような気分になれるのもメリット。
教材を使ったレッスンだと自分で話題を選ぶことができませんが、フリートークは自分で興味のあることや好きなことについて話すことができるので、楽しく英語を学ぶことができますよ。
フリートークの3つのデメリット

フリートークには、デメリットもあります。
デメリット1:いつも同じような話題ばかりになる
教材がないので自由に会話ができる分、気を付けていないといつも同じような話題ばかりになりがちです。興味のあることを中心に話を進める場合、興味のある分野が狭いと、結局は前回と同じようなことを話して終わったということになるかもしれません。
また、よくありがちな話題が、
“How was your day?” (今日はどうでしたか?)
”How was your weekend?” (週末はどうだった?)
といったもの。
会話を始めるのに手っ取り早い質問なのですが、
“Good.” (良かったです)
“I met with my friends.” (友達と会いました)
などと返答して終わりというパターンになってしまうと、会話が弾みません。
同じような話題ばかりというよりももっと悪いのが、話すことがないということ。フリートークが得意な講師であれば、それでも何とかなるかもしれませんが、そうでない場合は、そんなに会話も弾まないままレッスンが終わってしまうということもあります。
そうなってしまうと、楽しいはずのオンライン英会話のフリートークレッスンが精神的にしんどいものになってしまうでしょう。
デメリット2:語彙が増えない
デメリット1に関係するものですが、同じような話題ばかり話していたり、同じような返答を繰り返していたりすると、語彙が増えないんです。
教材のレッスンであれば、語彙を増やせるように工夫されていますし、半強制的に興味がないような話題に触れるため、新たな単語を学ぶ機会も多くあります。
その点、フリートークだと自分で意識して新しい単語を使う努力をしたり、講師の使った知らない単語をキャッチする努力をしたりしないと、語彙が増えにくいのがデメリットです。
デメリット3:上達しているか分かりにくい
フリートークのレッスンは、教材を使ったレッスンと比べて上達を実感しにくいというデメリットもあります。教材を使ったレッスンだと着実にステップアップしていると感じることができるものの、フリートークレッスンの場合はそうともいえません。
特に、計画性がなく何となくフリートークのレッスンを受けているという場合に陥りやすい状況です。
フリートークは、こんな人におすすめ

フリートークのメリットとデメリットを踏まえた上で、フリートークレッスンがおすすめなのはこんな人です!
- 中学レベルの英語なら、ある程度話せる人
- 話すのが好きな人
- 自分で計画的に英語を学べる人
- アウトプットの場を探している人
教材がないフリートークは、英語がある程度話せる人におすすめです。特に話すのが好きな人なら、フリートークで講師とどんどんと会話をすることで、自信を持って英語が話せるようになります。
フリートークは教材がない分、いかにそのレッスンの場を有意義なものにするかは受講する側にかかっていると言っても過言ではありません。
何も準備せずに臨むと、毎回天気やその日の出来事を話して終わりというレッスンになる可能性が高いです。
でも、自分で「今日はこれについて話して、次回はこの話題について試してみよう!」というように計画を立てていくことができる人は、常に新しいことを学ぶことができます。
英会話上達のためには、学習によるインプットと話すことによるアウトプットの両方が欠かせません。なので、フリートークは英語の勉強を自分でやっていて、アウトプットの場としてオンライン英会話を利用するという人にもおすすめです。
こんな人は、教材を使ったレッスンのほうがいいかも!
以下のような人は、まずは教材を使ったレッスンのほうが有意義に学べる可能性が高いです。
- 英語が全く話せない人
- 会話をすることが苦手な人
- 準備されたものを学ぶほうが楽な人
英語が全く話せないと、フリートークで「何を話したらいいのかわからない」「相手が言っていることが全くわからない」ということになります。なので、全くの英語初心者であれば、まずは教材を使ったレッスンで、英会話に慣らした上でフリートークに移行するのがおすすめです。
フリートークは、自分からどんどんと話す人のほうが伸びるので、会話するのが苦手な人にとっては不利なレッスンです。「少々通じなくても気にしない」「とにかく話したい」という気持ちにならなければ、教材を使ったレッスンのほうが有意義に英会話を学べるでしょう。
準備されたものを学ぶほうが楽という場合は、迷うまでもなく教材を使ったレッスンを受講してください。
まとめ:フリートークを活かせるかは自分次第
フリートークのレッスンは、リラックスして受講できる楽しいレッスンです。ただ、このレッスンを有意義なものにできるかどうかは、受講する側の態度に大きく左右されます。こちらで挙げたメリットとデメリット、フリートークレッスンがおすすめな人の特徴を参考に、受講すべきかどうか決めてください。
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