今、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19)。マレーシアでも感染者増加を受けて2020年3月18日から活動制限令が実施されています。そこで今回は、新型コロナウイルスにまつわる英語をご紹介していきます。英語で症状を伝える方法についても解説しますので、いざというときのために押さえておきましょう。
「新型コロナウイルス」を英語で表現する

新型コロナウイルスは、英語でNovel coronavirus(ノブル・コロナヴァイルス)といいます。正式名称は、COVID-19で、Corona Virus Dsiease-2019から取られました。
因みに、人に感染するヒトコロナウイルスには7種類あることが分かっています。なので、コロナウイルスというと、その全体を指し、新型を意味するNovelをつけて初めてCOVID-19のことだと認識されると覚えておきましょう。
検査は英語でTest
WHOのテドロス事務局長は、3月16日に世界中に向けたメッセージのなかで、「検査・検査・検査だ」と感染が疑われるケースがあるなら、検査をしてほしいと訴えました。
そのときに彼が使っていた言葉は、「test, test, test」。ニュースで聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう。日本語でいう検査は、英語ではTestです。
新型コロナウイルスに関連した用語
ここからは、新型コロナウイルスの感染の拡大にともなって耳にすることの多い英語表現をみていきましょう。
■Pandemic(パンデミック)
感染症や伝染病が世界の複数の地域に広がり、多くの感染者を出す現象をパンデミックといいます。日本語でいうと「感染爆発」です。
■Outbreak(アウトブレイク)
「蔓延」とか「感染拡大」といった意味があります。Outbreakが世界的規模で起きると、Pandemicと呼ぶことになります。
■Lock down(ロックダウン)
日本でも小池都知事が使ったことで、「Lock downって何?」と話題になりました。新型コロナウイルス対策として国単位、もしくは都市単位で行われていることのひとつで、「都市封鎖」という意味があります。
因みに、Lock downは、都市の封鎖以外にも使うことができます。たとえば、何らかの事件があったために、デパートは現在封鎖中という場合は、The department store in lockdownnow.と使います。
■Stay-at-home(ステイ・アット・ホーム)
インスタのハッシュタグに#STAYATHOMEと入れて、家で過ごすように呼びかけているセレブなどの有名人が多いと話題になっていますよね。新型コロナウイルスで国や地域から出される場合は、「自宅待機命令」という意味です。
Lock downと同じことなのですが、Stay-at-homeのほうが柔らかく聞こえますよね。ちなみに、Stay Homeという言い方もします。Stay Homeがアメリカ英語で、Stay at homeがイギリス英語などと言われたりもしますが、国によって使い分けてるわけではないようです。(ネイティブの英語系YouTuberの方が言ってました。)
■Epicenter(エピセンター)
WHOが出した声明のなかに、「Europe becomes epicenter of COVID-19.」という言葉があります。この言葉は、「ヨーロッパが新型コロナウイルスの震源地になった」と多くの記事で翻訳されていました。
Epicenter自体には、「震央」とか「発祥源」といった意味合いがあります。その場所から新型コロナウイルスが広がっている、そういった様子を伝えるときに用いる単語と覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、マレーシアでは政府によってMCOが出されました。Movement Control Orderの略で、「活動制限令」のことです。因みにマレー語ではPKPと略します。
新型コロナウイルス感染にともなう用語

■Infection:感染
「感染」は、Infection(インフェクション)、「感染する」は、be infected with~で表現します。
Some tourists infected with the novel coronavirus. (幾人かの旅行者が新型コロナウイルスに感染しました。)
■Droplet infection:飛沫感染
「飛沫感染」は、Droplet infection(ドロップレット・インフェクション)といいます。
■Quarantine :隔離する
「隔離する」を意味するQuarantine(クォランティーン)もよく使われるので、覚えておきましょう。
Japanese citizens flown out of Malaysia will be quarantined for 14 days.(マレーシアから帰国した日本人は、14日間隔離される予定です。)
■Close contact:濃厚接触者
新型コロナウイルスで問題となる「濃厚接触者」は、Close contact(クローズ・コンタクト)といいます。
The boy has been infected by the novel coronavirus due to close contact.(その少年は、濃厚接触者によって新型コロナウイルスに感染しました。)
■Positive:陽性 / Negative:陰性
新型コロナウイルスの陽性はPositive(ポジティブ)、陰性はNegative(ネガティブ)です。
普通はポジティブなほうが良い意味で使われますが、ウイルス検査の結果などではネガティブなほうが良いことになります。
■Incubation period:潜伏期間
今イチ、よく分からない新型コロナウイルスの潜伏期間。厚生労働省によれば、潜伏期間は1~14日とされていて、これを根拠に14日間隔離が出ているようです。
「潜伏期間」は、英語でIncubation period(インキュベーション・ピリオド)。
予防に関連して使われる用語

■Mask:マスク
武漢で新型コロナウイルスが流行しているということで、今年2月くらいからマレーシアでも感染予防のためにマスクをつける人が続出。どこのドラッグストア・薬局・スーパーに行っても、マスクがないという現象が起きました。「マスクをつける」という場合は、wearを使います。
Wear a mask. (マスクをつけます。)
■Hazmat suit:防護服
マスクと同様、新型コロナウイルスの感染が拡大している国や地域の医療機関で不足しているといわれているのが防護服です。今回、各国で使われている「防護服」は、Hazmat suit(ハズマット・スーツ)と呼ばれています。
Hazmatは日本語で「危険物」という意味。普通の防護服であれば、protective suitでも良いのですが、新型コロナウイルスのような強力なウイルス相手にはHazmat suitが用いられているようです。
因みに、ロシアのプーチン大統領がモスクワの病院を訪問したときに着用したのは、Hazmat suitと紹介されていました。
■washing hands:手洗い
新型コロナウイルス対策として、マスクをするよりも何よりも「手洗い・うがいをしましょう」と言われていますよね。
Wash my hands. 手を洗う
■gargle:うがい
「うがい」はgargle(ガーグル)です。
Don’t forget to wash your hands and gargle. (手洗い・うがいを忘れないようにね。)
■Sterilize:殺菌する、消毒する
「殺菌する」、「消毒する」は英語でSterilize(ステアライズ)といいます。これも、覚えておくと便利な言葉です。
■Immune system:免疫力
免疫力の低い人は重症化しやすいといわれている新型コロナウイルス。「免疫力」は、英語でImmune system(アミューン・システム)。
免疫力を高めるは、boost one’s immune system.
I take lots of supplements to boost my immune system.(免疫力を高めるためにたくさんのサプリメントを摂っています。)
英語で症状を伝える
新型コロナウイルスが疑われるような体調不良になったときに使える英語をご紹介していきます。
■Symptoms:症状
症状は、symptoms(シンプトムス)。
What are your symptoms? (どんな症状がありますか?)
When did you start experiencing symptoms? (いつから症状が出始めましたか?)
■Sore throat:喉の痛み
新型コロナウイルスでは、喉の痛みなど、喉に違和感を訴える人が少なくありません。炎症などによる喉の痛みはsore throat(ソア・スロート)。
I have a sore throat. (喉が痛いです。)
■Cough:咳
咳も症状のひとつ。「咳」はcough(コゥフ)です。
■Fever:熱
熱はFever(フィーヴァー)。
I have a fever. (熱があります。)
■Shortness of breath:息切れ、息苦しさ
息苦しさなどの呼吸困難も、新型コロナウイルスの症状のひとつに入れられています。「息切れ」「息苦しさ」は、shortness of breath(ショートネス・オブ・ブレス)です。
I get short of breath. (息苦しいです/息切れがします)
■Pneumonia:肺炎
新型コロナウイルスが悪化すると、肺炎になることがあります。肺炎は英語でPneumonia(ヌモーニア)。
He was hospitalized for pneumonia. (彼は肺炎になって入院しました。)
まとめ
世界中で感染者がどんどんと増加している新型コロナウイルス。海外に住んでいる方は、英語での情報もある程度取り入れておくことで感染予防に役立てることができます。
今回は、新型コロナウイルスに関連してよく使われる用語、また新型コロナウイルスの感染が疑われる場合に、英語で症状を伝える方法をご紹介しました。今のうちに覚えておいて、必要なときに使えるようにしておくようにおすすめします。
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